海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

THE BLACKLIST/ブラックリスト みんななんて自分勝手なんだ

ブラックリストシーズン7が始まった。
元軍人で今は国際的犯罪者のレイモンド・レディントンが免責と引き換えにFBIに「ブラックリスト」にのる犯罪を教えていく。
一話ごとに事件が解決していく様子は明快で、アクションも満載、さらにその一つ一つの事件解決が実は回り回ってレディントンの利益になるストーリーも凝っていて面白い。面白いが、その裏で「レディントンは何者か」という大きなストーリーが展開しており、そちらはやりたい放題の破綻をみせている。
そもそもこのドラマはどんどん人が死んでいく。そして死んだ人がシーズンを超えると生き返ることもよくある。遺体を確認しないと絶対に生きていると思った方がいい。死んだという噂なんて何の当てにもならない。おそらくシーズンが終わった後に視聴者の反響をみながらストーリーを調整しているんだろうと思う。
レディントンは何者かというストーリーに絡んで、もう一人の主役FBIのエリザベス・キーンがいる。エリザベス・キーンの父親でないかというストーリーでかなり長い間引っ張っているが、これもDNAを調べてはそれが間違っていたのすり替えられていたのを繰り返してもう何でもありである。

スーパードラマTVで山田五郎がやっているブラックリストの解説を見られる人は是非見てほしい。ブラックリストのファンながらちょっと馬鹿にしながら解説している感じが絶妙である。
エリザベスの夫のトムは何度も撃たれているが(うち一回はエリザベスに至近距離から数発撃たれている)まったく死ななかった。そのトムがシーズン5で死んだときはネットもざわついた。山田五郎曰く「何度撃たれても助かったのですが、最後は刺されたから本当に死にましたね。」

個人的にはエリザベスの相棒のレスラー捜査官の巻き込まれっぷりが気の毒でならない。エリザベスは「私のためにお願い」と主役特有の自分勝手さでやりたい放題だがよく考えれば(考えなくても)なんで個人的な親子関係にFBIが巻き込まれているのかと思うこともしばしばである。

ドラマとしては面白いので楽しみではあるが、本筋のレディントンが何者かというのはレディントン自身もわからなくなっていると思う。