海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

ボディガード -守るべきもの- ボディガードじゃないよね、この話

イギリスBBCのテレビドラマシリーズである。タイトル通り要人警護の任務をするロンドン警視庁の刑事が主役の本格派サスペンス、と思って見始めたらどうも様子が違う。
ここからはかなりのネタバレなのでまだ見ていない人は見ないでほしい。というのも一話完結のクライムサスペンスかと思いきや、6話で一つのストーリーを追いかけるドラマだったのだ。
主人公のバッドはPTSDに悩む帰還兵の警察官。アメリカと違ってイギリスの場合は警察が要人警護をする。多分日本と一緒。警護対象は女性内務大臣モンタギュー。いわゆるタカ派で対テロ作戦のための方策を強行しており、支持も高いが各方面からの反発も強い。大臣は首相を狙っており、警察とMI6の対立、バッド自身の帰還兵仲間はモンタギューの政策に反発しており、なるほど、こういったポリティカルドラマの要素も含むのか、と思いきや、なんと、2話目にしてこのバッドが警護対象のモンタギューと一線を越える。いやいや、ダメでしょ。ボディガードとして一番ダメでしょ。これ。警察官ですよ?しかも早すぎる。おそらく出会って1週間もしてないと思う。第一、別居中とはいえこのバッド、妻子のある身なのに。いや、これはきっとバッドには何か裏があって作戦のうちに違いない(一応上層部にいわれて大臣の会談を盗聴していたりはしていたから)と気を取り直してみていたが、この二人なんだかラブラブなのだ。秘密の恋をなにやら楽しんでいる。
そんなわけですっかりテンションが下がって惰性でみていた3話目、なんと、この大臣が爆弾で死ぬ。警護失敗である。ボディガードなのにしょっぱなから警護対象者と寝て、次にその対象者が殺されるって、ボディガードとしては駄目駄目じゃないか。何がしたかったんだこのドラマ。
で、それ以降は犯人捜しに終始する。つまりクライムサスペンスではあったのだが、ボディガードの話ではなかったのだろう。気を取り直してみてみたら面白いドラマ、なのかもしれないが、とにかくボディガードの話ではない。あとバッド役のリチャード・マッデン、シンデレラの王子様が陰のある警官役をやっているわけで、彼が好きかどうかによるかもしれない。