海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

グッドドクター名医の条件 ~バランスのよい医療ドラマ~

グッドドクター名医の条件(The Good Doctor)、アメリカでは現在シーズン4を放送中らしい医療ドラマで、私は見ていないけれど同名の韓国ドラマのリメイクらしい。
主人公のショーンは自閉症サヴァン症候群の研修医。彼が天才的な記憶力と空間認知能力で活躍しながら医師として成長していくする医療ドラマである。と聞くとなんだかちょっとシリアスでみていて辛い話かなと思ったが、意外とそうでもない。AXNの紹介文に「病院関係者や先輩・同僚からの偏見や確執を乗り越えて成長していく」とあったが、みていると意外にすんなり受け入れられるのだ。患者達もおかしな言動をする担当医に「へー、先生自閉症なの?」という程度の反応なのだ。
そもそも医療ドラマというと、患者そっちのけで病院の利権争いや出世争いがメインストーリーになっていたり(『レジデンス』とか)、なんか医者と看護婦の入り乱れる恋愛関係をだらだら見せられたり(『シカゴメッド』とか)する危険があるが、その点このグッドドクターはバランスがいい。権力争いも恋愛話も多少まぜこみながらもあくまでも医療がメインとなっている。
ショーンの直属の上司である外科医のメレンデスは自信家で傲慢だが腕のいい外科医で、ショーンにも他の研修医にも厳しいながらもきちんと仕事を教えてくれる。さらにその上の外科責任者であるアンドリュースは出世欲が強く皮肉屋だが、こちらもまた一流の形成外科医で惜しみなく働く。この2人が基本的には対立しているのだが、いざ難しい症例にあたると患者ファーストで協力しあう。金持ちや有名人の患者で知名度をあげるのが大好きだが、一方で貧しい患者をおろそかにもしない。このあたりのバランスが素晴らしい。

ところでこのアンドリュース先生を演じるヒル・ハーパー、『CSI NY』の新人捜査官のホークスだった俳優さんだ。確かホークスも元外科医だったんだよな、と思い出しながら見ていた。

まだシーズン2までしか見ていないが、このペースをたもったままで続けてくれるのなら、しばらく楽しめそうなドラマだ。