海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

WALKER ウォーカー 思っていたのと違う展開だ

『スーパーナチュラル』のジャレッド・パダレッキが主演・総指揮を務める話題のドラマ、『ウォーカー』。妻を亡くしたテキサス・レンジャーがその死の真相をさぐりつつ、家族を取り戻す、というイントロダクションだったので、孤高のカウボーイの戦いかと勝手にイメージしていたが、そうでもなかった。ハードボイルド要素はあまりない、テキサスを舞台にした家族の物語といったところか。

主役のコーデル・ウォーカーは妻を殺され、犯人を捕まえたのち自分は潜入捜査で家を離れる。そのウォーカーが半年後に戻ってきたところから話が始まる。このウォーカー、本人は孤独ぶっているが周囲にかなり恵まれている。ウォーカーの子供2人はウォーカーの両親が面倒をみてくれる。ウォーカーの弟リアムも甥と姪を支えるためわざわざテキサスにパートナーと引っ越してきている。
ウォーカーが帰ってきた際には昔のパートナーであるラリーが上司となり、テキサス・レンジャーへの復帰を後押ししてくれる。新しいパートナーのミッキもウォーカーの現場復帰をサポートする。とにかくみんないい人なのだ。子供達からしてみれば、母親が亡くなった直後に仕事に逃げた父親であるから当然うまくはいかない。それでも思春期の反抗期の割には上手く対処していると思う。

ウォーカーも、私の勝手なイメージと違い、お喋りでわがままな男だ。あと私が気になるのはテキサス・レンジャーの仕事に入れ込んでいる様子がないところだ。仕事で家庭をないがしろにしてきたという割には、捜査官として才能や情熱をみせるシーンがない。そもそもテキサスレンジャーとして活躍しているシーンがあまりないのだ。初期の段階で暴力をふるって謹慎になるが、その後戻れなくてもかまわない、という態度で、仕事がなくては生きていけないという様子ではない。
妻を殺した真犯人が別にいる、というのも実際はリアムとラリーが調べてくれたからわかったことだ。最後の逮捕シーンだけウォーカーが持っていったが。

しかしなんとなくドラマを見続けてしまうのは、それが狙いかどうかわからないが(多分違う)このドラマ、いつも最終回みたいなのだ。妻の死の真相がわかって解決する、とか、リアムが知事選への出馬を宣言する、とか、昔逮捕した犯人に逆恨みされて一家そろって襲われて身内が死ぬ、とか、なんか唐突の盛り上がりが毎回おこる。あ、最終回かな、と思うと次の週もやっているのだ。何やら不思議な作りだ。

正直主人公のウォーカーはどうでもいいが、弟のリアムは可哀想なのでいいことがあって欲しい。婚約者のブレッド(男)もいい人で一緒に子供達の面倒をみてくれていたが、あまりにウォーカーに振り回され続けて別れることになってしまったし、知事選にでるとなったところでウォーカーの事件に巻き込まれて撃たれて重傷になる。知事になって欲しいしブレッドも戻ってきてあげてほしい。ウォーカーが頭を下げて頼め、と思う。あとパートナーのミッキとその恋人のトレイも幸せになってほしい。このカップルは2人とも気楽でいい人なのでみていて安心だ。
そういえば、妻を亡くしたウォーカーが安易にパートナーとくっつくような展開になっていないことは評価したいと思う。