海外ドラマ好きの独り言

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「メジャークライム」は「クローザー」のスピンオフなのか。

ロス市警の本部長補佐ブレンダ・ジョンソンを主人公に、彼女のチーム殺人特捜班が活躍する捜査ドラマ「クローザー」(The Closer)、このブレンダ・ジョンソンが引退し、後任のシャロン・レイダー警部を主人公としたドラマが「メジャークライム」(MAJOR CRIMES重大犯罪課)である。
プリズンブレイクCSI、NCIS、9-1-1と、人気ドラマのスピンオフは多いし、長く続くドラマだと主人公が入れ替わるパターンも時々ある。しかしこのクローザーからメジャークライムへの流れはその合わせ技という点が珍しいと思う。主人公が入れ替わっただけで、チームメンバーはそのまま引き継いでいる。メジャークライムの主人公のシャロンも、クローザーに出ている。(どちらかといえば敵役で『魔女』と呼ばれて嫌われていた)エピソードもそのまま続いているので、スピンオフというよりも「続編」なのだが、別のドラマとされている。
どちらもシリアスで見ごたえのある捜査ドラマだけれど、ブレンダ・ジョンソンが才能はあるがヒステリックな変人だったのに対し、シャロン・レイダーが知的で固いキャラクターなので、個人的には「メジャークライム」になってぐっと見やすくなった。
「クローザー」のブレンダは尋問のプロで、タイトル通りクローザー(事件を終わらせる者)として活躍する。性格は悪い、というか変人だ。スイーツ依存症で病的な散らかし屋で、すぐにヒステリーをおこし、刑事としては有能かもしれないが、友人にはしたくないタイプだが、なぜかモテる。FBI捜査官の恋人がいるし、離婚歴があるし、上司とも昔関係を持っていた。みんな怖い物みたさなのか。
「メジャークライム」のシャロンは交渉のプロである。犯人と司法取引をすることで事件の早期解決、予算削減を目指している。シャロンはクローザーにでてきた時は敵役ではあったが、冷静で理論的でブレンダよりよっぽど理屈が通っていた。どちらを上司にしたいかといえば断然シャロンだ。
メジャークライムを最後まで見てからクローザーを見返すと、通しででている脇役たちの変化というか成長も面白い。