海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

私はラブリーガル - 意外としっかりしたリーガルドラマ

モデルのデビーが事故で天国にのぼり、リターンキーを押して地上にもどってきたらジェーン・ビンガムという弁護士の身体に生まれ変わる、というトンデモ設定のリーガルドラマだ。タイトルからしてももちろんコメディだし、アメリカのコメディらしく突然歌ったり踊ったりするののだが、それはそれとしてリーガルの部分が面白く裁判シーンも面白いドラマである。
デビーは地味で太ったジェーンの身体に生まれ変わり、中身はデビーのままだがジェーンの弁護士としての知識や常識も受け継いでいるというご都合主義的設定だ。ジェーンは地味で自分に自信がなかったが、デビーになって明るくなった途端にもともとの頭の良さと正義感の強さでとても魅力的な女性弁護士となる。太ったジェーンがお洒落をして高いヒールをはいて裁判に勝っていく様子は痛快だ。

一方でデビーの魅力がわからない。デビーは美人で明るいが頭が悪く、常識がないがゆえに他人に対して無神経だ。ドラマとして当然「外見より中身」というか、自分に自信があれば外見は関係ない、というテーマなのだから仕方ないが、デビーという人物が「外見だけ」に見えてならないのだ。そもそもデビーが死んだ事故も、車の運転をしながら電話をし、更にメイクをしようとしたよそ見運転でトラックとぶつかるという同情の予定があまりない死に方だ。免許を持ってはいけない人だ。
デビーの婚約者のグレイソンも弁護士で、ジェーンの同僚となりこの2人の恋模様も描かれている。亡くした婚約者のデビーを恋しがるグレイソンも外見主義なのか?と思う。それが証拠に、グレイソンは近くにいるジェーンに「親しみ」を感じながらも(中身がデビーなので当然だ)ハナから恋愛対象にしていない。後から出会う美人と結婚することにしてはジェーンに付添人を頼むくらいだ。完全に友達としか思っていないのだ。中身はデビーなのに外見が違うから全く異性としてみていない。なんかジェーンが(というかデビーが)運命の人と言っているだけで大して魅力的な男ではない、というのは言い過ぎか。

あとデビーの母親が、これまたこの親にして、といいたくなるような女性だ。デビーの死の直後にデビーの父親と離婚、他の男性と付き合っていたが、いつ別れたのかその後はジェーンのボスと付き合ってみたりする。子供向けダンス教室の先生をしているが、ヒステリックで子供達には嫌われている。デビーの母親だからなにやら理想の母親みたいな扱いだが、傍から見るとだらしない嫌みな女性だ。
ジェーンの母親もエキセントリックで困った親だが、少なくとも気取ったところがない。そんなところがジェーンとデビーの違いなのかとも思える。

まあ全般的にコメディだから登場人物達も色々しっちゃかめっちゃかなので、細かいことは気にしないで見るべきだろう。