海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

ブラインドスポット ー シーズン2でのロマンのキャラ変について

ニューヨークの繁華街に全身タトゥーで記憶をなくした女性が現れる。ジェーン・ドウ(よく身元不明の遺体をこう呼んでるのを聞く。名無しの権兵衛みたいな意味だろう)と呼ばれるようになった彼女がタトゥーに名前のあったFBI捜査官ウェラーと謎を解いていくクリミナル・サスペンスだ。
タトゥーは犯罪を告発する暗号になっていて、タトゥーに導かれてFBIのチームが犯罪を説いていく。謎解きの要素も強い犯罪捜査物としてはなかなか面白かった。が、じゃあこのタトゥーがなんだったのかとなると答えはグダグダだ。
実はこのジェーンがテロリストの一味で、自ら記憶を消してFBIに潜り込んだ、ということなのだが、記憶をなくしているから、そして主役だから当然ながら正義の味方となってしまう。つまりこのテロリストの壮大な計画は大失敗に終わっているのだ。そしてテロリストがなんだってタトゥーでわざわざ世の中の犯罪をFBIに知らせたのかというのもわかったようなわからないような答えである。

このジェーン(本名はレミー)がまあ当然のようにFBIのウェラーと恋愛関係になり、FBIのチームの一員として大活躍する。一方でテロリスト仲間は(記憶をなくしているから敵とみなされて)かなりないがしろにされており、もとの恋人なんかも割とあっさり殺される。そこで登場するのがロマンだ。これはテロリストながら弟なので特別扱いされる。シスコンでイケメンでなんとも母性本能をくすぐるタイプだった。だった、というのはシーズン2でキャラが激変しているからだ。
そもそもシーズン1の時も、ジェーンは記憶を失っているからテロリストだった頃の罪はなかったことになってFBIの仲間に迎えられているのだが、ロマンはただのテロリストとして拘束される。テロリストのボス(二人の育ての母親)に洗脳されているとしてFBIに協力を要請され、いずれ仲間になるのかな?という気配も見せていたが、シーズン1の最後に決別する。シーズン1ではFBIに軟禁されていて、育ての母(テロリストのボス)と大好きな姉(ジェーン)の間で揺れ動く、腕はいいがコミュ障のキャラだったが、シーズン2でメインの敵に昇格してからは完全な悪人となっていた。口がうまくて人付き合いがうまく、あっという間にターゲットに取り入ってはあっさり殺して次に進む危険なイケメンに変わっていた。

そしてブラインドスポットはタトゥーしばりがあるから仕方ないのだが、このロマンもジェーンを誘拐してタトゥーで暗号メッセージをいれる。紙とペンでもいいし、メールも使えるのになんだっていちいちタトゥーでいれてくるのかもうわけがわからない。
まもなくシーズン3がはじまる。なんだかんだいってアクションも謎解きも面白いので、そんな馬鹿なといいつつも見てしまうだろう。