海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

コバートアフェア AXNが新年に放送するらしい

AXNが名探偵モンク、クローザー、とやや古い番組を次々と放送している。
そしてコバートアフェア、5年ほど前にシーズン5で放送終了した人気番組を新年に放送するそうだ。AXNでは初登場だろうか。

コバートアフェアはCIAの新人諜報員アニーを主人公にしたスパイアクションである。CIAを舞台にしたドラマは意外と少ない。なんといってもスパイなのでリアリティがないせいか、FBIやNYPDのドラマにでてくるCIA職員は大抵悪役だったり、やや小馬鹿にされた扱いのことが多い。
このコバートアフェアもCIA諜報員が主人公ながらリアリティはあまりない。アニーはザ・アメリカといった感じの美女で若く無邪気で優秀。同僚のオーギーは盲目の情報分析官で、イケメンでITの天才。アニーはお洒落で、足下はいつもルブタンできめて、赤い靴底をちらつかせながらアクションをこなす。スパイにしては派手に国内活動をしていて、リアリティはないが、その分安心して観ていられる明るいドラマである。
新年にゆっくり楽しむには最適なドラマで、楽しみにしている。

9-1-1LONE STAR シーズン2 なぜTKが突然救命士に!?

9-1-1 LONE STAR、シーズン2で衝撃の展開を迎える、消防士のTKが突然救急隊員に鞍替えしたのだ。シーズン序盤で救命士の一人が現場で殉職、その補欠要因ということだが、なぜTKが?
シーズン1では救命士のストーリーは隊長のミシェルのプライベートが中心になっており、オリジナルの9-1-1に比べると救命士チームの影が薄かったので、シーズン2では救命士チームにも焦点を当てようと思ったのか、消防士だけだとストーリーが持たなくなったのか。あるいはこれもまたコロナの影響で医療の方に力をいれようということになったのか。
けど新しいメンバーをいれずにTKって。子供の頃から消防士に憧れてたんじゃなかったっけ?消防士は天職だって言ってたよね。撃たれた後、現場復帰するときも「消防士という仕事に迷いはない」とか言ってたのに、、、シーズン2になってなんだって急に「実は救命士になりたかった」となった?実は救命士の資格も持ってたとか、いったいどうした。
9-1-1 LONE STAR シーズン2がはじまりました! - 海外ドラマ好きの独り言


TKの母親が突然登場して、オーウェンとよりを戻すの戻さないのやっているのも違和感しかない。オーウェン、シーズン1で心理学の先生といい感じになってたよね?これもコロナが理由で別れたのか。
TKの恋人のカルロスの両親も登場した。カルロスはなにやら父親に認めてもらえないとかカミングアウトを両親が無視してるとかグチグチしていたが、結局単なる行き違いで、翌週にはしっかり仲のいい親子になっていた。影のない明るい安定した性格なのがカルロスの魅力だったけれど、最近なんだか子供っぽくなっているのが気になる。その分TKがしっかりしてきたから、このカップルはそういうバランスをとることにしたらしい。青春ドラマじゃないんだから、もう少し大人の2人でいてくれ。

ジャドの昔のストーカーエピソードとか、突っ込みどころが多すぎるシーズンだが、もともとシリアス過ぎないゆるめのエピソードがうりのドラマなのでもうしばらく見てみるつもりだ。

私はラブリーガル - 意外としっかりしたリーガルドラマ

モデルのデビーが事故で天国にのぼり、リターンキーを押して地上にもどってきたらジェーン・ビンガムという弁護士の身体に生まれ変わる、というトンデモ設定のリーガルドラマだ。タイトルからしてももちろんコメディだし、アメリカのコメディらしく突然歌ったり踊ったりするののだが、それはそれとしてリーガルの部分が面白く裁判シーンも面白いドラマである。
デビーは地味で太ったジェーンの身体に生まれ変わり、中身はデビーのままだがジェーンの弁護士としての知識や常識も受け継いでいるというご都合主義的設定だ。ジェーンは地味で自分に自信がなかったが、デビーになって明るくなった途端にもともとの頭の良さと正義感の強さでとても魅力的な女性弁護士となる。太ったジェーンがお洒落をして高いヒールをはいて裁判に勝っていく様子は痛快だ。

一方でデビーの魅力がわからない。デビーは美人で明るいが頭が悪く、常識がないがゆえに他人に対して無神経だ。ドラマとして当然「外見より中身」というか、自分に自信があれば外見は関係ない、というテーマなのだから仕方ないが、デビーという人物が「外見だけ」に見えてならないのだ。そもそもデビーが死んだ事故も、車の運転をしながら電話をし、更にメイクをしようとしたよそ見運転でトラックとぶつかるという同情の予定があまりない死に方だ。免許を持ってはいけない人だ。
デビーの婚約者のグレイソンも弁護士で、ジェーンの同僚となりこの2人の恋模様も描かれている。亡くした婚約者のデビーを恋しがるグレイソンも外見主義なのか?と思う。それが証拠に、グレイソンは近くにいるジェーンに「親しみ」を感じながらも(中身がデビーなので当然だ)ハナから恋愛対象にしていない。後から出会う美人と結婚することにしてはジェーンに付添人を頼むくらいだ。完全に友達としか思っていないのだ。中身はデビーなのに外見が違うから全く異性としてみていない。なんかジェーンが(というかデビーが)運命の人と言っているだけで大して魅力的な男ではない、というのは言い過ぎか。

あとデビーの母親が、これまたこの親にして、といいたくなるような女性だ。デビーの死の直後にデビーの父親と離婚、他の男性と付き合っていたが、いつ別れたのかその後はジェーンのボスと付き合ってみたりする。子供向けダンス教室の先生をしているが、ヒステリックで子供達には嫌われている。デビーの母親だからなにやら理想の母親みたいな扱いだが、傍から見るとだらしない嫌みな女性だ。
ジェーンの母親もエキセントリックで困った親だが、少なくとも気取ったところがない。そんなところがジェーンとデビーの違いなのかとも思える。

まあ全般的にコメディだから登場人物達も色々しっちゃかめっちゃかなので、細かいことは気にしないで見るべきだろう。

シーズン2が始まる! プロディガル・サンとBULL

コロナの影響なのかどうか、どうも光テレビ全般的に新しいドラマの放送が少なくなっていたような気がするが、ここへきて、新シリーズや新シーズンの放送がはじまりだした。
BULLのシーズン2がFOXで、プロディガルサンのシーズン2がスーパードラマTVで始まる。どちらもシーズン1がかなり面白かったので楽しみにしていた。

プロディガル・サンは、シーズン2が最終シーズンとなるらしい。一話完結のストーリーは面白かったが、大きなストーリー(シリアルキラーの父親の秘密)はシーズン1の後半でも結構ぐだぐだになってしまっていた。まあ途中でシーズン2に進めるように話を無理矢理伸ばして筋が通らなくなるのはあるあるの話で、「メンタリスト」も「ブラックリスト」でも起きたことだ。とはいえ主演のトム・ペインの天才の変人でいながらお坊ちゃんらしい人懐っこさや、シリアルキラーである父親を演じたマイケル・シーンの殺人鬼でいながら憎めないおどけたキャラや、周囲の人間模様も一話ごとの事件も丁寧に描かれていてクライムサスペンスとしてはとてもよくできていたドラマだと思う。
プロディガル・サン 殺人鬼の系譜 期待以上に面白いクリミナルサスペンス - 海外ドラマ好きの独り言


BULLはこちらも一話完結の裁判ドラマで、心理ドラマとしても気楽に見られる魅力的なドラマだ。こちらはシーズン6が最終シーズンらしいので。まだまだ楽しめる。というか日本でもテンポよく放映してほしいと思う。最近初期のNCISの再放送を見て、マイケル・ウェザリーはイケメンだったなーと改めて思った。いや、今でも魅力的ではあるが、体型が。。。まあ20年前のものと比べるのもなんだが。彼はアクションがやりたくなくなってNCIS辞めたのかななどと勝手なことを思ってしまう。
BULL ブル 法廷を操る男 ー よくできた裁判ドラマー - 海外ドラマ好きの独り言

「メジャークライム」は「クローザー」のスピンオフなのか。

ロス市警の本部長補佐ブレンダ・ジョンソンを主人公に、彼女のチーム殺人特捜班が活躍する捜査ドラマ「クローザー」(The Closer)、このブレンダ・ジョンソンが引退し、後任のシャロン・レイダー警部を主人公としたドラマが「メジャークライム」(MAJOR CRIMES重大犯罪課)である。
プリズンブレイクCSI、NCIS、9-1-1と、人気ドラマのスピンオフは多いし、長く続くドラマだと主人公が入れ替わるパターンも時々ある。しかしこのクローザーからメジャークライムへの流れはその合わせ技という点が珍しいと思う。主人公が入れ替わっただけで、チームメンバーはそのまま引き継いでいる。メジャークライムの主人公のシャロンも、クローザーに出ている。(どちらかといえば敵役で『魔女』と呼ばれて嫌われていた)エピソードもそのまま続いているので、スピンオフというよりも「続編」なのだが、別のドラマとされている。
どちらもシリアスで見ごたえのある捜査ドラマだけれど、ブレンダ・ジョンソンが才能はあるがヒステリックな変人だったのに対し、シャロン・レイダーが知的で固いキャラクターなので、個人的には「メジャークライム」になってぐっと見やすくなった。
「クローザー」のブレンダは尋問のプロで、タイトル通りクローザー(事件を終わらせる者)として活躍する。性格は悪い、というか変人だ。スイーツ依存症で病的な散らかし屋で、すぐにヒステリーをおこし、刑事としては有能かもしれないが、友人にはしたくないタイプだが、なぜかモテる。FBI捜査官の恋人がいるし、離婚歴があるし、上司とも昔関係を持っていた。みんな怖い物みたさなのか。
「メジャークライム」のシャロンは交渉のプロである。犯人と司法取引をすることで事件の早期解決、予算削減を目指している。シャロンはクローザーにでてきた時は敵役ではあったが、冷静で理論的でブレンダよりよっぽど理屈が通っていた。どちらを上司にしたいかといえば断然シャロンだ。
メジャークライムを最後まで見てからクローザーを見返すと、通しででている脇役たちの変化というか成長も面白い。

NCIS Hawaii が私を混乱させたわけ

大人気シリーズNCIS(海軍犯罪捜査局 Naval Criminal Investigative Service)の最新スピンオフシリーズHawaiiが始まっている。
本家NCISはシーズン16、NCIS LAはシーズン13、NCIS ニューオリンズはシーズン6までと続いているので、光テレビを見ているといつでもどこか再放送や新シーズンを放送している。
kaigaidoramalove.hatenablog.jp
ニューオリンズが終了したので入れ替わりで始まったのがこのNCIS Hawaiiだ。

女性を主人公にしたパールハーバー支局が舞台で、地味なドラマ始まりだな、と思いながら見ていたところ、ゲストでビューラ・コアレが出てきて私を混乱させた。ビューラ・コアレはHawaii Five0で捜査官のジュニアをやっていた俳優で、それがNCIS Hawaiiではフィリピンからきた別の捜査官の役でゲスト登場だ。しばらく誰かと思って悩んでしまった。まあ刑事をやる俳優や犯人役の俳優が色々なドラマでかぶるのはよくあることで、仕方ないが、Hawaii同士でかぶるのやめて欲しい。別のドラマだからいいじゃないか、と思うかもしれないが、Hawaii Five0とNCIS LAがクロスオーバーしたことがあるので、NCIS Hawaiiとも同じ世界の筈なのだ。同じ世界なのに別の役で登場、しかもどちらも捜査官役だ。まあHawaii Five0は終了したのでもう関係ないのだが、それにしたって他にいないのか。Hawaiiという場所柄、白人でない人の需要が高めなのかもしれない。
kaigaidoramalove.hatenablog.jp

さて、このNCIS Hawaii、今のところ可もなく不可もなく、NCISだから見ている、といったところだ。キャラが少しずつたってきたら面白くなるのかもしれない。もうちょっとHawaiiらしく陽気に作ってくれてもいいのになと思いながら見ている。

リスナー カナダのクライムサスペンスドラマ

リスナー(The Listener)はサブタイトル「心を読む青い瞳」の通り、人の心が読める男性を主人公としたドラマである。カナダのドラマは始めた見たが、救急車の色が違うとか、組織名がFBIじゃなくてIIBだとかで時々アメリカじゃなかったっけ、と思うくらいだ。

主人公のトビーは人の心が読める。心理学的に人のがわかるのではなく、生まれ持った超能力的な力なので、この部分だけSF要素があるのだが、全体的には割とリアルな一話完結型のクライム・サスペンスだ。トビーは救急隊員だが、その能力をいかして警察の捜査に協力する。面白いのは人の心すべてがよめるわけではなく、そのとき相手が思い描いていることだけがよめるのだけな点だ。だから心理ゲームのように上手く質問をして必要な答えを思い浮かべてもらわなければならない。そして、仮に犯罪を思い浮かべていたとしても、本当に犯人なのか、単なる願望なのか、あるいは目撃していただけなのかはわからないのでそれを手がかりに捜査をするという謎解き要素が面白い。

トビーはこの能力のせいで子供の頃から苦労して、親とも生き別れて孤独な人生を送ってきたが、意外と普通の好青年だ。彼女もいたし親友もいる。おしゃべりではないが、バーでナンパをするくらいの積極性もある。秘密をかかえながらもそれなりに楽しく生きているのがいい。
そして犯罪捜査のために女性捜査官と組むのだが、安易にこの女性捜査官と恋愛関係にならないのがすごくいい。私の好みの展開だ。シーズン1では女刑事のチャーリーが彼のよき理解者となるが、あくまでも捜査上の付き合いだし、シーズン2以降はIIB(統合捜査局)のミシェルと組むが、このミシェルは夫がいてトビーとはまったく恋愛の気配がないまま親友となる。プロフェッショナルな大人の関係がドラマをぐっと上質なものにしていると思う。

特にIIBに舞台が移動してからは、仲間や上司との関係も丁寧に描かれ、一話ごとの事件も全体の流れもよくできていて、シリアス過ぎず、ふざけ過ぎず、バランスのとてもよい面白いテレビシリーズ。