海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

MANIFEST/マニフェスト 期待のドラマだがフラッシュフォワードを思い出した

スーパードラマTVで始まったマニュフェスト。2018年全米視聴率No1のドラマだそうだ。
ジャマイカからニューヨークへの飛行機。降り立った乗客は「この飛行機は5年以上前に行方不明になった」と言われる。浦島太郎状態で現実社会に戻る乗客達と、戸惑いながらそれを受け入れる家族との人間ドラマを横軸に、いったいなぜこんな事になったのか、超自然現象なのか誰かの陰謀なのかを追求していくミステリー仕立てのドラマである。
人間ドラマの部分も、ミステリーの部分も非常に面白く、毎週楽しみに見ている。が、この広げた大風呂敷はきちんと解決するのだろうか?ちゃんと答えがでるドラマなのか?という懸念が毎回大きくなってくるのも事実である。

で、何年か前に話題になったドラマ「フラッシュフォワード」と思い出したのである。竹内結子の出演も話題になったあのドラマだ。全世界の人間が一斉に2分間意識を失い、その間に半年後の自分の姿を体験する、というドラマである。あのドラマも非常に面白かった。今でも一人一人のエピソードを思い出せるくらいである。がしかし、結局結論はどうだったのか?あのフラッシュフォワードはなぜおきたのか?が思い出せない。確か誰かの陰謀だったか、実験の失敗だったかなんかそういう話があった気はするが、納得する答えはでないまま打ち切りになったような記憶のみ残るのだ。

マニュフェスト、早くもシーズン2の製作が決定しているそうだ。ということは、シーズン1では謎は残したままになるということだ。心配だ。
きちんと解決してくれることを祈るばかりである。

メンタリスト - 改めて観ても途中からの失速がひどい

何年か前にシーズン7で終了したドラマである。妻子を殺されたパトリック・ジェーンが犯人である連続殺人鬼レッドジョンを追い掛けるという物語を軸に、その卓越した人間観察力を活かしてカルフォル二ア捜査局の操作を手伝う犯罪捜査ミステリーだ。
最近一気見をやっていたので久し振りにシーズン1から7までを一気にみた。
改めてみると、意外とチーブなドラマである。とにかくパトリック・ジェーンことサイモン・ベイカーが魅力的で一話一話は面白いドラマだったが、全体でみるとストーリーはほころびだらけだ。だいたいレッドジョンを含めた脇役の描き方が雑で、矛盾だらけである。
シーズン5あたりからレッドジョン候補が続々と現れすぎて、最後レッドジョンが判明しても「ふーん」という程度の感想しかわかなかった。どんでん返しを狙いすぎて一周してしまったとでもいうか、あの人確かどこかで何かの理由で候補からはずれなかったっけ?と思う。
その後ジェーンとパートナーのテレサが恋愛関係になったあたりから、この話必要?という気がしてきた。
それでもなお、繰り返すが主役の魅力で最後まで見てしまうドラマではあるが。

9-1-1 : LA救命最前線 ー テーマは面白いがシーズンを重ねられるか?

この間FOXでシーズン1が終了した「9-1-1:LA救命最前線」、アメリカではすでにシーズン2が決まっているそうだ。
911でコールを受けるオペレーターと、それを受けて駆け付ける警察、消防士の3つの視点から物語が展開する新しいテーマのドラマだ。警察や消防のドラマは数多くあれど、オペレーターにここまで注目しているドラマは珍しい。
そしてそれぞれの専門性を強調することで「救命」に話題を集中できるのも面白い。だいたいドラマというのはついつい派手な方へ寄っていきがちで、CSIの鑑識メンバーもクリミナルマインドの分析メンバーも誰もかれもみんな最後は拳銃をもって犯人逮捕に向かってしまうが、このドラマではオペレーターは電話の前から離れないし、消防士は救命以外の仕事はしない。警察も犯人逮捕はしても刑事のように事件を調査することはしない。ある意味地味で堅実な仕事ぶりを面白く描いている。
ただそれだけに、シーズン1は面白かったが、シーズンを重ねてた時に、ネタ切れにならないか、あるいは展開を変えてくるのかがちょっと気がかりな部分ではある。
あとオペレーターのアビー役の女優さんが降板したのも気がかりだ。アビーはとても魅力的な女性で、それが若い消防士のエヴァンと素敵な恋愛関係になっていたがこれもシーズン1で破局したことになる。この年の差カップル(あまりフォーカスされていなかったが10歳以上女性が年上だったと思う。)もドラマの人気の一つだったから、いろんな意味でシーズン2が気になるドラマだ。

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY - 上質なクライムサスペンス

定期的にドラマ化、映画化されるシャーロック・ホームズで、今話題なのはこのElementary(エレメンタリー)と ベネディクト・カンバーバッチを有名にしたSHERLOCK(シャーロック)だろう。どちらもシャーロック・ホームズを現代にもってきたドラマである。
SHERLOCKの方は、イギリス・BBC制作で、現代版であるという点以外では比較的原作に忠実だ。一方Elementaryは、舞台をニューヨークにうつし、ワトソンも女性にした点からも、もはやホームズをモチーフにした別物と考えられる。ワトソンだけでなく、あの宿敵モリアーティさえも女性にしたのもドラマを盛り上げる点ではなかなか効果的である。原作のオマージュとしてとらえれば、兄のマイクロフトやレストレードなどの登場もそうきたか!と言った風でなかなか楽しい。シャーロキアンにもおすすめのドラマである。

原作でもホームズは麻薬という悪癖をもっているが、このドラマのホームズは完全な依存症患者である。元医者のワトソンは麻薬依存患者の回復をサポートする付添人を仕事としており、当初はホームズの父親に雇われてホームズの付添人として同居している。そして二人でニューヨーク市警の顧問として様々な難事件を解決してゆく。

ホームズというのは、子供の頃原作を読んだときに衝撃を覚えたくらい性格が悪い。どこに出てくるホームズも、天才で人嫌いで常に人を小馬鹿にしている人間的に難ありの人物として描かれるが、Elementaryのホームズも例外ではない。例外ではないのだが、そこのバランスが絶妙で、それがこのドラマの人気を支えていると思う。
自分が天才であるとの自負も高いが、それなりに人の事も評価する。変人ではあるが一定の社会的常識もある。だからかなり早い段階で市警のグレッグソン警部やベル刑事とのある種の友情ができるので、ホームズの天才的なひらめきに加え、チームで事件にあたる面白さも見られる。

ところでワトソンを演じるのはチャーリーズエンジェルでおなじみのルーシー・リュー。いったい何歳の役なんだろうか。婚活などもしているから30代だと思うが、実年齢は恐らく50歳くらいだ。アジア系は若く見えるとはいえ古くから知っている女優さんなだけに多少の違和感はある。
このワトソンとホームズには恋愛関係にならないでほしい。今のところそれぞれ恋人がいたりいなかったりでいい仲間として関係を深めている。万が一この二人が恋愛関係になったりすると急にチープなドラマになってしまう恐れがある。(「メンタリスト」のように)
この二人には是非今のままのプロフェッショナルな関係を続けてほしい。

HAWAII FIVE-0 - ハワイが好きでもそうでなくても楽しめる爽快なアクションドラマ

ハワイの捜査機関を舞台にした70年代のドラマのリメイクだそうだが、リメイクにつきもののノスタルジーはいっさいなく、最新のテクノロジーとシステムで完全に現代物として人気のドラマである。まもなくシーズン8が日本で公開される。アメリカではシーズン9が始まっているようだ。

この主役のスティーブンというのが、私が見ている数多いドラマの中で一番いい男じゃないかと思う。(注:個人の偏見と好みの基づく)顔はちょっと長すぎるのでいわゆるイケメンではないが(再注:個人の偏見による)、強くて頭がよくてマメで、ハワイ育ちの軍人である。もはやシーズン8なのでかなりオジサン化してはいるが。
相棒のダニーがシカゴから離婚した妻子を追いかけてやってきた愚痴っぽく湿っぽい男なのでその対比として描かれている面もある。

”ファイブオー”というのは、ハワイが50番目の州なのにちなんで結構適当につけたチームの愛称だった筈だが、いつの間にか捜査機関名として定着している。このあたりアメリカのシステムはちょっと不思議だ。ダニーは刑事だが、スティーブンは元シールズの軍人で、今も「大佐」と呼ばれている。チームのチンは刑事だが、コノはまだ警察学校にいる時から参加していた筈で、つまりファイブオーは警察の組織というわけでなく、特別に市長から任命をうけた捜査チームなのだ。その割にはどこにいっても「ファイブオーだ!」で通じるから、なんだからハワイではもう有名になってしまっているらしい。

ハワイは観光客も多いし、基地があるからテロもある。都会も海も山もあるから犯罪現場にも事欠かない。それなりに大きな事件や凄惨な事件もあるのだが、とにかく画面が明るいのでみていて重くなることがあまりないドラマである。
シーズン8から大きくメンバーが変わるのでその後もこのスピード感を保てるか、要注目である。

NCIS LA ー 甘辛バランスの絶妙なクライムアクション

NCIS(Naval Criminal Investigative Service)はアメリ海兵隊のかかわる事件を専門に扱う海軍犯罪捜査局をテーマにしたドラマで、世界で一番多くの国で見られているドラマだと言われている。スピンオフにNCIS LAとNCISニューオリンズがあり、どれも好きなのだが、一番好きなのがこのLAだ。

当初はカレン役のクリス・オドネルとサム役のLLクールのダブル主演が話題になったドラマだが、シーズン2以降はカレン、サム、ケンジー、ディークスの4人の捜査官と、エリック、ネルという2人の情報分析官でチームが固まった。
NCIS LAはUndercover(極秘潜入捜査班)という副題がついており、その名の通り潜入捜査をメインに行っている。本家NCISが海軍内での事件を主に扱うのに対し、NCIS LAはその操作範囲がテロリストに広がることもあり(恐らく現実からは遠い)とにかく派手なアクションが多い。
チームの年齢が近く、上下関係も曖昧なので全員がマイペースで動くところも多く、つかず離れずの関係が見ていてとても心地いい。

やがてケンジーとディークス、エリックとネルが恋愛関係に発展していくが、別にややこしいこともなく、二組とも友達関係の延長のようで仕事にも特に影響させずに、これなら別に構わない。(誰も私の意見など気にしていないだろうが。)

ところでディークス役のクリスチャン・オルセン、めちゃくちゃスタイルがいい。私が知っている俳優さんの中で一番スタイルがいいのではないかと思っている。ということをせっかくなので主張しておきたい。

SUITS ー シーズン2から急速にチープな群像劇にかわった法廷ドラマ

2018年の今、タイミング的にSUITSの話をしたい。ロイヤルウエディングもあったし(メーガンは嫌な女の役だったが)、まさかの日本でのリメイクもはじまる。ということでSUITS。
最初に言うのも何だが、現在シーズン5まで見ていて、リタイアしようか迷っている。

主人公の1人、マイクは記憶力抜群の天才青年。しかし色々な事情で(主に貧乏だから)大学に行かずに怪しいアルバイト生活をしている。もう1人の主役、ハーディはハーバード大卒のエリートで、スター弁護士である。マイクはあるきっかけでハーディーに出会い、その抜群の記憶力を活かしてハーバード大卒と偽って弁護士となり、二人で法廷で活躍する話である。ってそう、このSUITS、法廷物なのだ。少なくともシーズン1は。なのにどうしたことか、回を重ねるごとに恋愛話やら会社内の権力争いやらに終始し、「法廷物」「一話完結型」の爽快さがなく、毎回もやもやしている。

シーズン1は本当に面白かった。なんせこのハーディーとマイクがイケメンで、タイトル通りスーツをビシッときこなし、軽口をたたき合いながら様々な案件を処理していく。ハーディーの高級マンションから見える夜景も、まだ新入社員のマイクが自転車で通勤する様子もいかにもニューヨークといったスタイリッシュなドラマだった。
がしかし、シーズン2から、どうしたことかなにか登場人物達の個人的な事情と感情がフォーカスされ、なにやらぐだぐだの展開になってきたのだ。ひとつはマイクが、なかなか図々しい青年で可愛げがない。そして不必要な恋愛話がからみすぎ。マイクの恋人レイチェル(これがメーガン)は、パラリーガルだが弁護士になれないコンプレックスを抱いてるというやっかいな役で(なんでプロのパラリーガルじゃだめなの?)マイクと共に僻み根性丸出しで周囲にからみまくる嫌な女だ。美人でスタイルはいいけど。ハーディーの秘書、ドナもこれぞ完璧な秘書って感じだったのに後半には恋愛話に絡んできて個人的にはうんざりである。

まあシーズン物に中だるみはつきものだし、メンバーが入れ替わってまだ続くようなので、もう少し頑張ってみようか。