海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

最近の体たらくはどうしたものか、と思っていたらクリミナルマインド、終了らしい

全米大人気(スーパードラマTV談)のクリミナルマインドもシーズン15で終了するそうだ。だろうな。あんなに良質で夢中になっていたドラマだが、シーズン11あたりから?と思うことが増え、シーズン12にいたっては半分惰性でみていた。
クリミナルマインド失速の大一要因は、デレク・モーガン役のシェマームーアの降板だろう。猟奇殺人を扱うドラマの性質上キャストの入れ替わりが激しいドラマの中で、初期メンバーの一人として安定した人気を誇っていた。
キャラクター的にも精神の安定したモーガンをうしなって、ドラマが迷走し始める。まずエミリー・プレンティスが戻ってくる。シーズン2から登場しているキャラクターで、なんだか出たり入ったりしているが(途中で死んだふりをして行方をくらませてたり、インターポールに入っていたり)モーガンと同じタイミングでやはり役者事情でいなくなったホッチナーの代わりに突然リーダーの座におさまる。個人的には好きなキャラだが、突然すぎないか?そしてモーガンの後釜にはルーク・アルヴェスが他の部署からの移動として入ってくる。演じるのがCSIマイアミのエリックだったアダム・ロドリゲスだからやや混乱するが、CSIだろうがBAUだろうがやってることは犯罪捜査なので違和感はあまりない。モーガンがになってきた武闘派キャラと、リードの兄貴役には割とすんなり馴染んだ。がしかし、ルークだけではモーガンの穴を埋められないと思ったのか、タラ・ルイスという心理学者とスティーヴンというエミリーの知人の捜査官もチームに加わり突然の大所帯となる。思うに、モーガン以外のレギュラーメンバー、リード、ガルシア、JJ、エミリーがみんな白人で、黒人のモーガンが抜けたことでバランスが悪くなって、タラとスティーヴンという二人の黒人をいれたのだろう。
しかしこのスティーヴン、なんとすぐに殉職する。人数が多すぎると思ったのだろうか。唐突の退場である。そしてシーズン13ではマシュー・シモンズが入ってくる。スピンオフドラマの「クリミナルマインド国際捜査班」のメンバーで、そちらが終了したのでそのまま入ってきたのだ。アジア系アメリカ人である。このマシュー、ルークとキャラがかぶる。なんだかもうごちゃごちゃしすぎだ。
ここへもって従来のキャラクター、リードやガルシアが迷走しはじめたので、大人の知的なドラマだったクリミナルマインドが、今やキャラがごちゃごちゃ入り混じる群像劇に変貌しているのだ。
シーズン15で終了、残念だが英断だろう。