海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

クリミナルマインド JJがプロファイラーになったのが失敗だったのでは?

クリミナルマインドの失速からのシーズン15での終了は前の記事で書いた通りだが、ここでクリミナルマインドが(個人的に)つまらなくなった理由を考えてみた。
つまらなくなったと思っているのは私だけかもしれないが、以前のような人気はなくなった筈だ。

一番の原因は、人気キャラクターのデレク・モーガンがシーズン11で去ったことだろうが、彼がいなくなった後、シーズン1から残ったメンバーのジェニファー・ジャロウことJJ、リード、ガルシアの迷走がひどい。特にテクニカルアナリストのガルシアはウェットで口うるさく無駄がらみの多いめんどくさいキャラに変わっている。
個人的に、JJがシーズン7で広報からプロファイラーになったせいではないか?と思っている。それまではJJは広報兼渉外担当で、あちこちの警察からはいってくる協力依頼を分析して調整し、チームが派遣される時は地元警察との橋渡しやマスコミ対応を専門としていた。ところが突然にプロファイラーになりたいと言いだしあっさりプロファイラーに転向する。で、渉外担当がいなくなりガルシアがそこを担当することとなる。
そもそもテクニカルアナリストのガルシアは、派手なオタクキャラで変人で天才、というコンピューター前に引きこもって仕事をしている様子が魅力的だったのだ。このキャラ、広報にも渉外にもまったく向いていない。穴倉からでてきた瞬間に彼女の魅力は半減するのだ。
そこになんとなく違和感を感じてはいたが、メンバーが入れ替わってそのマイナスが目立ってきた。クールでプロフェッショナルなプロファイラーと違い、そもそも人付き合いのだめなオタクだから、新しいメンバーに無駄がらみする。悲惨な事件のたびに大騒ぎする。(そういう事件専門なのにだ。)とにかく鬱陶しい。

そしてリード。前シーズン通して何回誘拐された?誘拐されすぎじゃない?演じているマシュー・グレイ自身が「とらわれのお姫様」と言ってたけど、それにしても狙われすぎだ。あげく、罠にかかって刑務所にまではいる。本当に天才なのか?天才でうんちく好きで病的な潔癖症で握手もできない、という当初のキャラもだんだんブレてきた。まあ成長したと思えばいいのか。
でこのリードとJJ最初からとても仲良しだったのは知っているが、なんで後半で突然「愛してる」とか言い出した?おいおい、JJ旦那と二人の子供いるんだけど?だいたいJJの旦那さん、存在感が薄すぎる。JJは事件で知り合ったウィリアム刑事とすぐに付き合い始めて子供ができて結婚したが、この旦那さんがいつでも都合のいいときに子育てと雑用を引き受けている。専業主夫になったのか?と心配になるくらいだが、腕利きの刑事だ。忙しい筈だが。ついでにホッチの子供の世話までしてくれたりする。リードが子供の後見人になるのだが、それを頼むときJJとリードを二人きりにするためになぜかこの旦那さんが他のメンバーを外に連れ出すという気遣いまでする。いや、父親なんだが。なんで妻側の関係者しか常にいないのか。
ところでウィリアム刑事役のジョシュ・スチュワート、他では割と悪い人の役でみる俳優さんだが、クリミナルマインドではひたすらいい人だ。

話はそれたが、とにかくプロフェッショナルなクールでドライなドラマだったのが、恋愛話を盛り込んだ人情ドラマに移行していったのがとても残念である。まあ視聴者がそれを求めたのかもしれないが、でも終わっちゃうもんね。