海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

S.W.A.T. 意外とウェットなアクションドラマ

あのクリミナルマインドで大人気だったシェマー・ムーアが主役となったのが話題の「S.W.A.T.」。タイトル通り、警察特殊部隊SWATが主役のドラマである。
1975年に放送された「特別狙撃隊S.W.A.T.」のリブート版らしい。私個人としてはサミュエル・L・ジャクソンコリン・ファレルの映画(これもドラマのリメイク)が印象に残っている。(麻薬王オリヴィエ・マルティネスがセクシーでよかったんだよなー)

クリミナルマインドを惜しまれつつ去ったシェマー・ムーアが、今度はSWATのチームリーダーとして活躍するのだが、まあクリミナルマインドでも武闘派だったし、そんなに違和感はない。この精鋭チームが日々事件を解決するのを縦軸に、メンバーそれぞれの事情や悩みを横軸に、物語が展開していく。が、しかし。この横軸が太すぎる。縦軸がどうでもいいくらいみんなプライベートの悩み多すぎ!なんかきっと、隊員達のリアルな人間味をだそうとしているんだろうけれど、そのせいでなんだか全般的に暗いドラマになってしまっている。からっと陽気な精鋭チームのかっこいいアクションを期待していたのでいささか肩すかしだ。一方でリアルなのかと思いきや、SWATの仕事内容はそれほどリアルでない、と思う。SWATって大事件の対処をするチームなんじゃないだろうか。よく知らないけど。イメージでは、誘拐事件とか立てこもりとか、大量殺人とかそういうのに出動するのだと思ったが。そんな事件がしょっちゅう発生するわけではないから、ドラマでは、事件解決のための聞き込みとか、はては潜入捜査とかしている。明らかに警察の仕事だろうに。
そんなわけで、肝心のSWATの仕事の部分がブレブレで、プライベート問題で隊員達がグラグラで、どうも後味の悪い回が多いのだ。ドラマみてスカっとしたい、というのはこちらの勝手な言い草だが。そんなことをいいつつもシーズン4まですすんでいるから、人気があるのかな?シェマー・ムーアが上手く移行したことは喜ばしい、と思うけど。

ちなみにシーズン3では日本が舞台となる。見る前から嫌な予感しかしなかったが、予感的中。プロレス喫茶?みたいなところで女子プロレスラーと大立ち回りをするわ、全身入れ墨のヤクザ(もちろん日本語はカタコト)とマッサージ店で戦うわ、最後はヤクザと新宿で銃撃戦を繰り広げていた。ヤクザといえどもマシンガンはそんなに持ってないし、そもそもアメリカの特殊部隊が東京を歩いていたら大問題だ。とにかく、日本が舞台、となった時点でコメディと割り切るしかないのがアメリカドラマの常識である。