海外ドラマ好きの独り言

海外ドラマ好きのOLが、ドラマの感想をつらつらと述べるブログです。クライムサスペンス、法廷物中心、時々ハートフル

PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット 文句を言いながらもイッキ見をみると思う

年末年始にAXNがパーソン・オブ・インタレストのイッキミをするようだ。文句をいいつつも多分結局全部見る、と思う。
2011年に始まり、シーズン5がFinalだった。最後にかなりぐちゃっとしたアクション物になったとはいえ、サスペンス要素もアクション要素もSF要素もたっぷりでハマったドラマだった。

アメリ同時多発テロをうけ、ITの天才であるフィンチがテロを検知するシステム「マシン」を作る。街中の監視カメラや、携帯等の個人情報すべてを集めて分析し犯罪の予測をするシステムで、当然違法なものながら極秘に政府に譲られて政府の管理の下運用がはじまる。ただし監視対象はあくまでもテロであり、その他の犯罪は、たとえ殺人でも「無用」とされる。そこに疑問をもったフィンチがひそかにマシンにアクセスできるバックドアを作り「無用」とされた犯罪を防ぐための活動を始める。その実行のために雇われたのが元シールズでCIAエージェントのリースだ。

リースは燃え尽き症候群に加え恋人を亡くしたショックで世捨て人になっていたのだが、フィンチに雇われ犯罪と戦うことで立ち直ってゆく。このリース、長身でスーツ姿のクールな役だが、以外と人懐っこい。もっと世をすねているタイプかと思いきや、すぐに正義感をとりもどし、フィンチにもなつく。むしろフィンチの方が戸惑って、時々思い出したように「私は雇い主にすぎないんだ」と言ってみたりするが、リースがぐいぐいとくるので徐々に心を開いていく。このあたりがスムーズで、重いテーマでも軽くみせているところがいいドラマだと思う。

この話で面白いのは、マシンが検知するのが「(テロ以外の)犯罪の起こる可能性」とその関係者の社会保障番号だけなので、その人物がなぜ犯罪に巻き込まれるのかはわからないところだ。犯人なのか被害者なのか目撃者なのかがわからない。そこでリースがその人物に近づいて、いったいどんな犯罪が行われる可能性があるのかを調査し、防ぐ、というのが一話ごとに行われる。ここに謎解きもあるし、アクションもある。ところでリース、かなり強い。素手で戦うとなるとあらゆるドラマの中でも一番強いんじゃないかなー。Hawaii five0のスティーブが個人的には一番だったんだけど、彼より強いんじゃないかな。

あとこのドラマ、女性陣もみんな武闘派だ。フィクサーで協力者のゾーイや、警察官のカーター(最初は自警団活動をするリースを逮捕するために追っていたがやがて味方になる)、組織から派遣されたショウ(最初は敵対していたがやがて味方になる)ハッカーのルート(マシンに執着していて最初は敵対していたが(以下略))等々みんな銃がよく似合う。女性陣がそんなだから無駄な恋愛話でだらだらすることもなく、話がブレずに進んでいき気持ちがよい。

シーズン5にもなるとマシンに敵対するマシン、サマリタンが出てきたりしてSF的ストーリーが迷走した感は否めないが、このドラマらしいスピードと軽やかさはたもったままなんとか収集がついてFinalとなったと思う。
特にシーズン1から3あたりまでは、ややこしいストーリーがありながらも単発のアクションドラマとしても何度でも楽しめるドラマだ。